2020.05.27

「地域包括支援センター」との上手な付き合い方

2020.05.27

「地域包括支援センター」との上手な付き合い方

●「地域包括支援センター」とは?
行政が運営もしくは委託した公的な相談機関で、高齢者の様々な相談に対応する専門家が常駐しているセンターで、人口3万人に1つの割合で設置されています。

インターネットで
「地域包括支援センター(スペース)心配な家族が住んでいる住所」
と検索すると、地元のどこにあるかを知っているだけでも安心につながります。

※地域により「あんしんケアセンター」「お年寄りセンター」「ケア24」「地域ケアプラザ」など独自の呼び名の場合もあります。

●親の介護が必要になるその前に!介護予防の相談をしましょう
今は親に介護の必要がなくても、地域包括支援センターには地域活動の紹介や見守りの方法など介護予防の相談も可能です。
地域包括支援センター主催の「介護予防の勉強会」や「健康体操」などもあり、心配事があれば電話だけでもしてみてください。また、これらの情報は地域の回覧板などでも発信されています。

●遠く離れた親の様子が気がかり…そんな時も相談しましょう
遠距離に暮らす高齢の親が心配な時も、地域包括支援センターに電話してみましょう。地域包括センターの相談員が聞き取りをして、自宅を訪問して様子を見に行くこともあります。先に挙げた地域活動に誘ったり、介護サービスの手配をしたりします。

●分かりにくい介護保険の申請も代理してくれる!
自宅に訪問してくれるホームヘルパーや、送迎付きで食事や入浴などの介護サービスを行うデイサービスなど、介護サービスを1割負担で利用するには介護保険の申請が必要です。ただし、その申請の手続きをするには、平日に役所へ行かなくてはなりません。
しかし仕事が休めなかったり、高齢の家族が遠距離に住んでいたりすると、介護保険の申請がしづらいこともあります。その時は、地域包括支援センターに「代理申請」を依頼してみましょう。
「地域包括支援センター」は、高齢者に関することを何でも相談できる“地元のよろず相談所”です。脳梗塞を発症したり、物忘れがひどくなったりなど「いざというとき」に慌てぬように、特に何も起きていない今のうちから、親の住む地域の「地域包括支援センター」の場所や連絡先を知っておくことをオススメします。