2021.02.10

『カイゴのギモン』を解決しよう!~転倒骨折編~

2021.02.10

『カイゴのギモン』を解決しよう!~転倒骨折編~

介護などに不安を抱えている働く世代の人に向けて、当法人が作成した小冊子『カイゴのギモン』から、「認知症」「脳梗塞」に続いて、今回は「転倒骨折」に関するお話です。

『カイゴのギモン』は当法人のHPより、無料でダウンロード可能です。ぜひご活用ください。

●介護が必要となる原因の第4位が「転倒骨折」
「転倒骨折」は、「認知症」「脳血管疾患」「高齢による衰弱」に次いで、高齢者が要介護状態になる原因となっています。(消費庁『御注意ください!日常生活での高齢者の転倒・転落!』より)

●私たち自身も身近に感じる“老い”とは?
 高齢の親世代は、自分が把握する運動能力と実際の動きが伴わないということが日常の動作の中でしばしば起きており、時に転倒骨折となってしまうことがあります。こういった、年齢を重ねたことで生じた衰えにより、健康から要介護状態に移行していく状態を「フレイル」といい、最近注目を集めております。

●「フレイル」予防で陥りがちな落とし穴
 「フレイル」という言葉を知ると「転倒防止のために運動させなければ!」と、親に筋トレなどを強いるご家族が少なくありません。ただ、「フレイル」は誰もが避けることができない、私たちにもある「老い」によるもの。優先するべきは、本人の気持ちを尊重することです。そのうえで、できる範囲での転倒骨折のリスクを減らす方法を考えていきましょう。

●手すりの設置や杖の購入は要注意!
「転倒防止のために…」と、ホームセンターで購入した手すりを家族が設置するケースがあります。ただ手すりの設置には、本人の身体の状態や住環境から、その選定や設置場所など、細かな分析が必要です。時に、ご家族が設置した手すりが転倒骨折の原因になることも。まずは地域包括支援センターやケアマネジャーに相談して、適切な手すりの設置だけでなく、その他の福祉用具や介護サービスも併せて提案してもらいましょう。

●転倒骨折をしてしまった後も注意が必要
親が転倒骨折をしたときに、あなたの考え方に近いのはどちらでしょうか?
A:危ないから一人ではやっちゃダメ!
B:なんでもダメはさらなる危険を招く?

答えは…
『カイゴのギモン』8~9ページの転倒骨折に関する「よくある誤解」と「正しい理解」を知り、介護される人の気持ちを尊重したサポートについて考える機会にしていただけたらと思います。