2020.05.06

数が足りない今こそ、ホームヘルパーとの上手な付き合い方を考える

2020.05.06

数が足りない今こそ、ホームヘルパーとの上手な付き合い方を考える

新型コロナウィルス感染拡大の影響で不足が加速しているホームヘルパー。こんな時こそ上手に付き合うことは、働きながら「介護体制」を構築する上で非常に重要なポイントとなります。

●「ホームヘルパー」とは
介護が必要な人でも住み慣れた家で暮らせるように、資格を持った介護スタッフが自宅を訪問して生活に関するサポートをする介護のプロのことです。

●サービス内容
以下の2つの介護サービスを受けることができます
・「身体介護」…食事や排泄、入浴の介助をする
・「生活援助」…料理や掃除などをする

介護保険を利用することで、ホームヘルパーより上記の介護サービスを1~3割負担で利用することができます。

●介護保険内では、NGな介護サービスがある
「利用者が使用する居室以外の掃除」をホームヘルパーにお願いすることはNGです。では、家族と利用する居間はどうなのか? その線引きが難しいところがあります。そこは遠慮せずに、「これはお願いできるのか?」と、ケアマネジャーやホームヘルパーが所属する事務所の責任者(サービス提供責任者)に相談しましょう。

●全額自己負担という選択肢も
介護保険内は無理でも、全額自己負担の自費サービス対応できる事業所もあります。詳細については、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみましょう。
自己負担についても提案ができるケアマネジャーでなければ、ケアマネジャー変更も検討して、自費サービス対応も可能な事業所が地域にないか探してみましょう。自費でもいつもと同じホームヘルパーにお願いできることは、利用者本人にとっても、その家族にとっても安心感は大きいのです。

自費サービスの有効な活用例の一つは、介護保では難しい病院受診の付き添いをお願いすることが考えられます。離れて暮らす親の病院受診のために会社を休み、交通費を出すことを思えば、自費になっても決して高くないはずです。

自費サービス対応の事業所は「介護保険外のヘルパー_地域名」「自費ヘルパー_地域名」などで、インターネット検索してみてください

●ホームヘルパーは「在宅介護を共に担うプロジェクトの一員」
ホームヘルパーは常に人手不足の状態です。そのため彼らを、「在宅介護を共に担うプロジェクトの一員」と考え、上手にマネジメントする視点で付き合いましょう。部下を労うように、連絡ノートやメールなどを活用して、具体的に感謝を伝えることは彼らのモチベーションを向上させ、介護サービスの質の向上にも繋がります。