2020.06.03

ショートステイを利用するべき“これだけの理由”

ショートステイを利用するべき“これだけの理由”

●ショートステイとは…
ショートステイとは、「短期入所生活介護」や「(医療的なサポートが必要な場合)短期入所療養介護」ともいわれ、短期間だけ施設に入所して介護サービスを受けることです。

●介護者のリフレッシュのために利用してもよい
 ショートステイは介護者に「冠婚葬祭や急病など、緊急事態が起きたときに利用するもの」だと思われる方が多いようですが、仕事の出張や家族旅行の時や、介護者がリフレッシュためなど、緊急事態以外の利用も可能なのです。

●ショートステイの利用には“ハードル”がある?!
在宅介護をしている人にとって“ショートステイ”の利用は、さまざまなハードルを抱えているようです。

<たとえば…>
・本人が「行きたがらない」
・家族として「元気なうちに施設に送り込むなんて!」 など

それぞれに、“ハードル”があるようですが…

●余裕のあるうちからショートステイを利用するべき“これだけの理由”
1) 介護が必要な家族と余裕をもって関わり続けるには、時には“距離”を取ることも必要
2) 介護者のレスパイト(一時休止、休息)という意味でも非常に大切
3) 将来的に施設入居も検討するならば、利用する本人が希望する施設での過ごし方を知ることができる
4) 定期的に利用すれば、「いざ」というときに施設での生活に混乱せずに済む

●ショートステイを上手に活用するためのポイント
ポイント1)緊急でない場合、先々の予約が必要になるため、ケアマネジャーに定期的にケアプランにショートステイを入れてもらう

ポイント2)少ない日数から徐々に利用して、施設での生活に慣れてもらう

ポイント3)一定期間のうちのどこか2~3泊など、幅のある日程で予約依頼を出せば、比較的予約が取りやすい

ポイント4)要支援(受け入れ可否は施設による)や要介護1という、介護度が低く、家族にも余裕があり本人がまだ元気なうちから定期的に利用して、施設での生活に求めるものなどを見極める 

●本人が利用したがらないときは…
・地域の人を招いての夏祭りなど、家族も参加できるイベントがある日程にショートステイを利用すれば、利用に対するハードルが低くなります。
・デイサービスがショートステイを併設している場合は、日中デイサービスを利用したあと、そのまま宿泊するという方法もあります(施設によっては要相談)。

介護する側の心と身体の余裕に大きく関与するショートステイを上手に利用して、最期まで在宅介護を全うされた方も数多くらっしゃいます。抱えている“ハードル”は、利用してみると、意外にすんなり越えることができるかもしれません。まずは1泊2日から、利用をしてみてはいかがですか。