2020.10.21

福祉用具こそ、プロのアドバイスを

2020.10.21

福祉用具こそ、プロのアドバイスを

「実はこの前、お風呂場で転んじゃって…」
実家の親から心配な話を耳にしたら、「介護が必要!?」と子どもは当然焦ります。

●対策として、うっかりやってしまうこと
心配しても「他人の世話は必要ない!」と突き返され、「それなら、設備的な対応策だけでも…」とホームセンターなどで、福祉用具を買い揃えたり、リフォーム会社へ見積りを依頼したり、バタバタと進めていく方が少なくありません。

●ちょっと、待って!その判断は正しいの?
 “とりあえず”福祉用具を購入したり、急いでリフォームしたりする。でも、本当にそれは親の状況にあった対応策ですか? 「転んだ」ということに動揺して、客観的な判断ができていないかもしれません。

●せっかく購入した福祉用具がムダになることも
 急いで用意した福祉用具やリフォームした家が「使いづらい」と、さらなる事故につながることもあります。

●“福祉用具専門相談員”に相談を
 福祉用具専門相談員は、福祉用具選びのプロ。福祉用具を選ぶ際には、彼らに相談してください。

●“福祉用具専門相談員”はどこにいるの?
【要介護申請や介護サービスを受けていない場合】
親が住む地域の“地域包括支援センター”に相談して紹介してもらいましょう。「転んだ」としても、「脳梗塞の後遺症」なのか、「変形性関節症」なのかで、必要な福祉用具は異なります。緊急時は、地域包括支援センターが一時的に杖や車椅子を貸してくれる場合もあります。

【要介護申請や介護サービスを受けている場合】
 ケアマネジャーに相談をすれば、“福祉用具専門相談員”を紹介してくれます。

●福祉用具の多くは1割~3割の負担で利用できる
 介護申請により要支援や要介護の認定を受けていれば、多くの福祉用具はレンタルが可能(トイレやお風呂などで使う福祉用具は購入)。手すりの設置などの住宅改修も、一定の限度額内で行えます。福祉用具のレンタル・購入や住宅改修は、1~3割(利用者の収入によって変動)の負担で利用することができます。

●すでに福祉用具を購入していたら
 すでに福祉用具を購入していても、地域包括支援センターやケアマネジャー、福祉用具専門相談員に相談をして、最適な福祉用具が使えるようにアドバイスをもらいましょう。

●福祉用具1つでも、プロに頼りベストなものを
 「福祉用具の選択だけでプロに?」と、躊躇されるかもしれません。福祉用具こそ、最適なものを選ばないと、ケガの原因となり取返しがつかない結果を招くことがあります。