2020.12.30

実家で日々の介護に疲れている家族を上手にサポートする方法

2020.12.30

実家で日々の介護に疲れている家族を上手にサポートする方法

年末年始の帰省で、介護を担う家族の変化が気になる方もいるかもしれません。

●介護疲れがあらわれるポイント
日々介護を担う家族が、知らず知らずに疲れをため込んでいるかもしれません。以下は、介護疲れがあらわれる代表的な6つのポイントです。

①介護のことを話すと様子に変化がある
介護に神経質になっていると、それらの話題で声のトーンが変わったり、乱暴な言葉遣いになる

②ちょっとした物音に敏感に反応する
介護の場面では、物音がする=何かが起きている、ということがままあるため、ちょっとした物音に敏感に反応するようになる

③会話があまり弾まない
疲れていると心に余裕がなくなり、楽しい話題についてこなかったり、あまり会話が続かない

④声に張りがなく、聞き取りづらい
いつもより声が小さくて力がなく、話が聞き取りづらいなど、疲れがにじみ出てる

⑤食事を食べなかったり、食べ過ぎたりしてしまう
ストレスから、拒食や過食など食事に関して極端になるケースもあり、体形の変化がみられる

⑥寝不足の様子がみられる
目の下にクマがある、ぼーっとする等、深夜の介護で寝不足となっている

1つでも当てはまれば、介護疲れの可能性があります。複数当てはまる場合は、早めのケアが必要です。次の「サポートの仕方」を参考にしてください。

●介護疲れしている家族へのサポートの仕方
まずは、ゆっくり話を聞くことが大切。「私も旦那の両親が心配で…」など、自分の話からきっかけをつくり、悩みや愚痴を否定せずに聞き続けてください。「ヘルパーに来てもらえば?」など解決策の提示は、自分の気持ちを理解してもらえていないと感じ「簡単に言わないで!」といった反発を招くこともあります。日々の介護の話をただ聞くだけで、かなりの支援になります。

話を聞く中で気になることがありましたら、地域包括支援センターに電話でも構わないので相談してください。「親の許可を取っていないけど、、、」と気になる方は、匿名でも構いません。地域包括支援センターは、介護のよろず相談所です。状況によっては実家を訪問し、必要な介護サービスにつなげてくれます。

●離れているからこそできることがある
日々の介護を任せっぱなしにしているという後ろめたさから、介護への協力をためらう気持ちがあるかもしれません。一方で、離れているからこそ気づけることがあります。日々の介護疲れに気づき、悩みを聞き、プロの支援につなげることも、大切な家族介護の1つです。