2020.10.28

介護を抱え込む家族に気づいたときにするべきこと

2020.10.28

介護を抱え込む家族に気づいたときにするべきこと
  • 家族に“介護疲れ”が見えたら、緊急で対策を!

親であれば、子どもに心配を掛けたくないため、数日の帰省の間は“疲れた姿を見せない”ように気丈に振舞うものです。ところが、そんな時でも“介護疲れ”が見られるようであれば、気遣いもできないほど介護に疲弊している可能性があります。

 

家族の「介護疲れ」を早めに知るためのチェックリスト
□外出や人に会うことを面倒くさがる
□マイナスな発言や考え方をすることが多い
□ボーっとしていることが増えた
□集中力に欠けるような発言や行動が増えた
□拒食、過食気味で、体型の変化がある
□以前よりも感情の起伏が激しい
□それまでやっていた趣味がない
□寝不足が続き目の下にクマがある

>>2つ以上チェックが入ったら「介護疲れ」が疑われます

 

介護する4人に1人(厚生労働省調査より)が患うとも言われる「介護うつ」。介護をする側が先に倒れてしまうことも決して少なくないのです。

 

  • “介護疲れ”に陥った家族に気付いた時のポイント

□代わりに自分が介護を担わない→介護離職や共倒れを防ぐ

□「ヘルパーに来てもらおう」などと説得しない→対立や関係悪化を防ぐ

□地域包括支援センターに相談する→まずは、家族からの電話でも相談可能

 

  • 介護のプロに介護サービスの利用を勧めてもらう利点

離れて暮らしているからこそ、客観的な目で介護疲れという「課題」を発見し、介護サービスの利用などを介護している人に提案する方がいらっしゃいます。ですが、「ここまで家族で頑張ったのに…」という反対や、“介護が生きがい”になっている場合は、提案を素直に受け入れないでしょう。

だからこそ、受け入れてもらうコツを知っている介護のプロからの提案の方がスムーズにいくことがあるのです。

 

  • 「介護疲れ」を見過ごすと…

 プロの手を借りることが遅くなると、介護をしている人の心身状態は確実に悪化し、介護が必要な方への介護の質も低下します。あなたが介護離職をしても、共倒れになることもあり、家族関係の崩壊へ繋がる可能性があります。

 

  • 介護している人の言葉を鵜呑みにしない

 「本人が大丈夫」と言っていても、安心できるとは限りません。気になることがあれば地域包括支援センターに、電話でもいいので相談しましょう。プロの手を借り、心身ともに介護する人が元気でいることが、介護が必要な方にも、安心できる穏やかな生活につながります。