2026.02.24
親にリハビリにやる気になってもらうためには
2026.02.24
リハビリが必要なのに親自身が意欲的ではない場合、家族としては歩行が不安定などの課題が改善されないのではないかと心配になることもあるでしょう。一方でいくら声がけをしても、親自身がやる気にならなければリハビリは効果的ではありません。今回は「親にリハビリに対してやる気になってもらうため」には、どのような声がけやサポートができるのかお伝えします。
■リハビリをやる気にならない理由
脳梗塞で入院した親が治療後に、リハビリ専門施設へ転院しても前向きに取り組んでくれずに困っている、骨折をしてリハビリのために通院が必要なのに行きたがらないなどの介護相談を受けることがあります。支える家族としては前向きに取り組んでくれない親に対して焦りを感じ、強い口調で声がけをしたり、無理強いしてしまうこともあるかもしれません。
私自身も高校2年生の時、部活の器械体操中に怪我をして一時期車椅子で生活していました。その時に、リハビリで身体的な痛みの辛さや、身体が思うように動かせないもどかしさを体験しました。気力や体力のある高校生でも非常に辛い経験でしたので、年を重ねればさらに大変ではないかと想像します。やはり、リハビリは前向きに取り組めるほど簡単ではないと理解することが必要です。
■高齢者にとってのリハビリの役割
リハビリとは「リハビリテーション」の略で、ラテン語の「re(再び)」と「habilis(適した)」の組み合わせから、「本来あるべき状態にまで回復し、再び人間らしく生きるために行われるすべての活動」という幅広い意味を持っています。現代では、ただ歩けるようになるためだけではなく、「自宅で安心して暮らす」ことや「家族と外出する」といった、その人自身の願いを叶えるQOL(生活の質)の向上が最終的な目標となっています。
高齢者にとっては病気や怪我で低下した身体機能を回復させることや、筋力の強化や可動域の改善を図ることは、自立した生活を維持するためのリハビリをすることはとても大切と言えるでしょう。ただ、それを頭で理解していたとしても「やりたくない」という気持ちが変わらないのであれば、たとえリハビリをやらなかったことで不具合が起きてしまっても、家族はその気持ちを尊重して「しょうがない」と受け止めることも必要なのかもしれません。
■本当に必要なサポートとは
家族としては何とかやる気になってほしいと願うものですが、間違った声がけで頑なにリハビリを拒否するケースもあります。リハビリが上手く進まないことで家族関係が険悪になってしまうことは、一番避けるべき問題です。そんな時は、ケアマネジャー、デイケアやデイサービスの職員、訪問リハビリの理学療法士など家族以外から声がけをしてもらう方が効果的なこともあります。家族からの声がけは時としてマイナスに作用し、頑なになってしまうことも覚えておいてください。
親のこと、家族のこととなると冷静に判断ができないケースがあります。良かれと思ったことが支える側の不安解消が優先されている場合もあります。本当の意味で親をサポートするには何がベストなのか、冷静に考えてみることが大切です。